建築家 坂茂(ばんしげる)氏は、世界的に活躍している日本人建築家の一人です。
パリのど真ん中に建設された音楽ホール「ラ・セーヌ・ミュージカル」を手掛けたことで、日本人の中でも注目を集めるようになってきました。
では坂茂氏が手掛けた、他の建築物をクローズアップしてみました。
1.SWATCH OMEGA / スウォッチ本社
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スイスを代表する時計ブランド、スウォーチの本社を坂茂氏が設計しています。上空から見ると白く太い蛇のようなこの建築物は、実は木造建築。木造建築の利点は、まず施工の精度が出しやすいこと。スウォーチの自由な社風を表現するための建築デザインを表現するためには最適だといえます。さらに言えばこのビールビエンヌの町は最先端木造技術の中心地でもあります。
2. Omega Factory / オメガ生産本部
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坂茂氏は、スイスのもう一つの時計ブランド オメガの生産本部の設計もしています。こちらは一転変わってシックで一見地味なデザインになっています。ところが内部に目を向けると、5階建ての大きな建物の割にこちらも木造建築となっており、広くて近未来的な工房の中に木の梁がとても印象的な建物で、こちらも坂茂氏の代名詞でもある巨大木造建築が生かされた建築物になっています。
スウィーチとオメガの両方の建物が、同じ建築デザイナーによって設計されたものとはなかなか思えないのではないでしょうか?
3.2020 九州南部豪雨 / 避難所用・紙の間仕切りシステム
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みよたんクエストレベル14「避難所でも密回避! 間仕切り導入事業」は、2年前の胆振東部地震で直接謦咳に接する機会のあった、建築家坂茂さんのチームにお願いしています。避難所のプライバシー確保と飛沫飛散防止を両立できるまさに「今」らしい取り組みです。— 御代田町長・小園拓志 (@miyotamayor) November 22, 2020
坂茂氏が日本で手掛けた作品、それが2020 九州南部豪雨の時に、避難所で作られた「紙の間仕切りシステム」です。御代田町の小園拓志町長に坂茂氏との伝手があったために実現したものです。コロナ禍の中の自然災害での避難所生活をどのようにするか、その答えにこの手があったか!といえるものですね。
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